エアアジア・フェルナンデス氏の本「フライング・ハイ」を読んで

エアアジア創業者で知られるマレーシア人実業家、トニー・フェルナンデス氏の自伝『フライング・ハイ』(パンローリング刊)が先日発売されました。で、早速、読みました。

欧米だったか香港だったか、この英語版をどこかの空港で見かけて以来、ずーっと気になっていたものの、「全文英語を読破」できる自信がどうしてもなく・・・今回、日本語版とのことで「やったー!」とホント思いました(苦笑)

フェルナンデス氏の生い立ちから現在がわかる

自伝として、少年時代から学生、社会人、そしてエアアジアの創業、F1やプレミアリーグへの関わり、そして現在と、これまでどこでどうやって生きてきたか、いかに「成功」「失敗」を繰り返してきたかがわかりやすく綴られています。

普段から赤いエアアジアのキャップにラフな格好という出で立ち通り、ビジネスでの成功のカギは実は誰しも目の前にある小さいことにすぐ挑戦して成功を目指すことの積み重ねにあるのだなと、「ああ、わかるわかる」と思わずうなずくところ多々。

日本のLCCも実践しようとしている、飛行機にこれまで乗ってこなかった層を乗せようとするありとあらゆる努力は、参考になる部分も多そうだなと。

エアアジア創業はやはり読み応えあり、墜落事故の話も

航空業界に携わる身として、やはり気になっていたのが「エアアジア」について。

1マレーシアリンギット(約20円)で買収したのは有名な話。それが詳しくわかりやすく載っていて「なるほどなー」と。コーポレートカラーが最初は赤でなく、easyJetと同じオレンジだったというエピソード、マレーシア航空とダビデ対ゴリアテの戦い(!)の話など、1つ1つ読みごたえありました。

個人的な体験で、2009年夏にアムステルダムからロンドンまでそのeasyJetに乗って着いた時、スタンステッド空港の入国審査待ちで後ろからドカドカと大量のアジア人がやってきて何事かと思ったら、エアアジアと聞いて仰天したことが。そんなエアラインがあるのはチラッと知ってはいたけれど、その搭乗客の勢いというか元気の良さはいまだよく覚えています。

ちなみに、クアラルンプールからロンドンまでの路線を就航させたのは、フェルナンデス氏の生い立ちに関わる「超重要事項」だったのも、この本を読んでよくわかりました。

エアアジアの社風、客室乗務員をはじめあらゆる仕事に携わった経験、そして、あの墜落事故についても述べられていました。そう、危機管理の大事さ。

とにかく近々、エアアジア、また乗りたくなりました(笑)

F1の話もすごくおもしろかった

F1チームを運営した時の話も、ガッツリ載っていました。そう、ロータスでした、読んで思い出した。成績さんざん、ファンガッカリだったけど。F1挑戦が失敗だというのは本人も認めていて、でもそれが失敗だと言い切れない点もいくつか挙げられていて、「それだけメリットあったらむしろ成功じゃないのか」と思えたほど。そのポジティブさ、見習いたいところ。

F1はアイルトン・セナからずっと観てきた世代なので、フランク・ウィリアムズ、ロン・デニス、バーニー・エクレストン、ヤルノ・トゥルーリ、ニコ・ロズべスク・・・F1ファンおなじみの名前がゴロゴロ出てきて、おもしろかった。F1ファンも読む価値ありですよ!

写真やイラストほぼなし、他分野も興味あれば読みやすい

ただこの本、最初、ちょっと読みづらいかも。

洋書から翻訳された本にありがちな「カタカナが多い」ので、頭にスッと入りづらい。加えて、写真やイラストなどがほぼなくて「文字のみ」なので、本を読み慣れていないと若干苦戦するかも、とも。

もし読み始めて挫折しかけたら、「エアアジア」「F1」といった自分が興味あるところをピックアップして読み始めるのもおすすめ。

もちろん、フェルナンデス氏の、ビジネスの基本についてもしっかり述べられています。特に、マーケティング。これは航空業界に限らず、どのビジネスにおいても参考になるはず。

やや長くなりましたが、他言語に先駆けて発刊された日本語版、おすすめです。リーズナブルな「キンドル」版もありますよ♪

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