航空会社が経営破綻・倒産したらチケットやマイルは? 新型コロナで懸念も

新型コロナウイルスによる感染拡大による旅行需要の低迷で、
世界中の航空会社で経営が危機的状況となっています。

中には、従業員を一時解雇もしくは無給での休業などが、
かなり多くの航空会社で見られます。

オーストラリアで2番目に大きな航空会社として知られる、
【ヴァージン・オーストラリア航空】が破産申請をしました。

続いて、中南米第2の規模である【アビアンカ航空】そして、
中南米最大規模の【LATAM(ラタム)航空】も経営破たん。

経営破たんや破産=会社がなくなる、わけではないので、
まずは知っておく必要があります。

しかしながら。

他の航空会社でも、国からの十分な財政支援がなければ、
経営が危ない会社が出てきています。

もし、航空会社が経営破綻してしまったら・・・

今、手元にある航空券はどうなる?マイルは?
ステータスは?

・・・などの疑問を、過去に経営破たんや倒産した、
”前例”などから、調べてみました。

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1. JALの経営破綻で起こったこと

航空会社の経営破綻で身近なのが、2010年の【JAL】(日本航空)です。
経営破綻後、法的整理されました。

この時に起こった主なことをまとめてみると。

● 予約済み航空券はそのまま利用可能。新規予約も可
● マイルはそのまま
● 株主優待券も利用可

△ JGC(JALグローバルクラブ)のワンワールドでのステータス、
「サファイア」→「ルビー」に(のちサファイア復活)
△ 50路線ほど廃止、8空港から撤退
△ JALの株券がほぼ紙きれ同然に

JALの場合、会社そのものは存続したため、JGC会員や、
株主など一部の顧客のみ影響が出た形に。
あと、路線の運休も、けっこう影響あった点。

2. 会社そのものがなくなるとマイルも失効する

一方、倒産して会社そのものがなくなると、
経営破たんとは事情がまったく異なります。

2001年、【アンセット・オーストラリア航空】が倒産した際、
航空券はすべて紙きれ、マイルはすべて失効しました。
救済処置も一切なし。

2017年に運航停止した【エアベルリン】、2019年の【アドリア航空】も、
ほぼ同様の状況でした。

3. 経営破綻にはいくつかのパターンがある

「会社が倒産して会社そのものがなくなってしまう」場合と、
「破産しても再建して会社が存続する」場合に二分されます。

例えば。

これは、アメリカの航空会社でよく見られるパターンで、
【ユナイテッド航空】や【デルタ航空】は、NY同時多発テロ後、
連邦破産法11条(チャプター11)を申請することで、
スタッフや機材などのリストラなどを進めていき、
その後に再建。マイレージサービスも継続でした。

一方、【スイス航空】は経営破綻後、子会社が、
現在の【スイスインターナショナル】として引き継ぎ、
ルフトハンザ・ドイツ航空の傘下となったことで、
元々あったマイレージサービスは、
ルフトハンザの「Mires&More」へ移行されました。

新型コロナ関連では、【タイ国際航空】が経営破たん。
しかし、運航は今のところ、継続される予定であり、
航空券の取り扱いも変わらず、マイル関連もおそらく、
そのままだろうと考えられます。

4. 危ない航空会社の見極め

先日、破産手続きをした【ヴァージン・オーストラリア航空】は、
会社そのものがすぐになくなるわけではなく、現在も国内線で、
運航されています。

中国系航空会社、エティハド航空などが支援を検討していて、
もし、支援を受けられれば、存続する=マイルなども保護、
というパターンになると考えられます。

2020年5月、オーストラリアのクィーンズタウン州政府が、
入札に参加する、その他、20団体ほどが支援に興味といった、
報道もあります。

一方、【南アフリカ航空】は、全従業員の解雇、国の支援打ち切り、
といった報道が出ています。

先に”コロナ破綻”したのが、イギリスのLCC【Flybe】です。

この会社は、もともと価格競争で経営が厳しかったのが、
今回で追い打ちをかけた格好でした。

■ 国から十分な支援が受けられない航空会社は存続厳しい
■ もともと価格競争が激しい路線が多い航空会社は要注意
■ 中小の航空会社も要注意

どの国も新型コロナ対策で財政的に余裕がないと考えられ、
救済するとすればまずはフラッグシップでしょう。

【エールフランス-KLM】は両政府などの財政支援を、
勝ち取った、という報道が出ています。
【ルフトハンザ・ドイツ航空】も、同様に。

イタリアの【アリタリア航空】のように、国有化する話が、
出ています。
ここは以前から危ない危ない・・・と言われ続けていた中、
結局、存続しそう。土壇場になると強いというか。

5. 先に手を打つか、今は待つか

今、発券済みの航空券が手元にある場合。

航空会社が、手数料変更の「特別対応」の対象とするまで、
とりあえず「待つ」のが、最も損をしない方法であることは、
間違いありません。

しかし、ずっと待っている間に航空会社がなくなってしまうと、
紙きれになってしまうことも考えられます。
それなら、先に手数料を支払ってでも、キャンセルしたほうが、
まだお金が返ってくる、という見方も。

先手を打つか、今は待つべきか。

1つの答えは、自分がどの航空会社のチケットを持っているか、
です。

いよいよ危ない、という時は、この時世、
決して突然ではなく、なんらか情報が、
海外からであっても、得られるはず。
旅行会社や航空会社に頼るのではなく、
翻訳ソフトを駆使してでも、自ら、
マメに情報を収集することが大事です。

【まとめ】

世界の旅客便、その多くが運航を停止している現状の中、
航空会社の倒産が相次ぐのでは、という報道があります。
日本ですら他人事ではない気配も。

航空券の収入がほぼない中でも、機材の維持費、駐機代、
人件費・・・といった「固定費」が毎月かかるわけです。

個人的に、ANAとJALでマイルを貯めていて、いずれも、
現在の経営状況はかなり厳しいものの、直近では、
新規で融資を受けて当面の”現金”は確保との情報で、
さらに危なくなった場合、最終的に国が財政支援を、
してくれるだろうという期待もあります。

マイルや航空券の価値がなくなるという話までは、
ならないだろう、とも。あくまで今のところは。

万が一、に今から備えるのは、決して悪いことでなく、
どうしても心配で、マイルが膨大に貯まっているなら、
今だと、日ごろの買い物にも使える電子マネーなどに、
変えておく、というのも手でしょう。

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