IATA「トラベルパス」とは? 基本情報や使い方、航空会社も ★最新情報★
コロナ禍の、飛行機での旅。待望の”世界標準”ができそうです。
国際航空運送協会(IATA)が、近日中の発行を予定している「トラベルパス」が、それに当たります。すでに、このIATAのトラベルパスを導入予定という航空会社も、続々と明らかになっています。
「IATAのトラベルパスってなに?」「どんなふうに使うの?」「どの航空会社が導入するの?」など、最新情報を調べてみました。
※情報は随時更新予定です※
Photo:Etihad Airways
【Contents】
1. IATA「トラベルパス」基本情報
まずは、IATAのトラベルパス、についての【基本情報】は、以下です。
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トラベルパスの導入予定は、IATAによると「2021年3月中」とのことです。
なお、トラベルパスが「紙」の予定は、今のところないとのこと。理由は「偽造されるリスクが高い」から。すでに世界中で、偽造された新型コロナの陰性証明書が見つかっているのもあり、IATAでは紙でのトラベルパスのリリースには消極的で、デジタルのみになるのか・・・今後の動向に注目です。
2. 「トラベルパス」使い方
次に、トラベルパスの基本的な【使い方】について。
現時点で、わかっていることは、以下です。
【1】「iOS」(iPhone)/「Android」にアプリをダウンロード 【2】アプリのダウンロードは無料の予定 【3】新型コロナの検査や接種の記録をアプリに登録 【4】搭乗手続き時、目的地への到着時などに提示 |
Photo:IATA
トラベルパスの導入予定は、IATAによると「2021年3月中」とのこと。
とてもシンプルな仕様のようで、慣れれば誰でも簡単に使いこなせそうです。
3. 「トラベルパス」導入の航空会社 ※随時更新※
IATAの「トラベルパス」を、既に導入している、また導入予定の航空会社があります。主に挙げてみると・・・
■ シンガポール航空 ※2020年12月から実証実験スタート
■ エティハド航空
■ エミレーツ航空
■ カタール航空
■ ニュージーランド航空
■ カンタス航空
■ ルワンダエア
その他にも、世界中の多くの航空会社で「導入に向けて協議中」とのこと。そのうちまた航空各社が次々と参加しそうな気配です。
日本人として気になるのは、日本から国際線を運航する日系航空会社。ANAや日本航空をはじめ、ジェットスターやピーチなどは果たしてどうするのか・・・
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4. 「トラベルパス」日本ではどうなる?
本題に入ります。
結局「日本人にとって、トラベルパスはどうなのか?」ということに尽きます。もし、トラベルパスが世界標準になると、トラベルパスが必要とする要件に登録できないことには、飛行機に乗って海外へ行けない、入国すらできない・・・ということにもなりかねません。
まず、日本人にとって、トラベルパスに関しての心配事が、いろいろあります。その主たる”懸念事項”は現状、以下だと考えます。
【1】「トラベルパス」を日系航空会社が導入するのか? 【2】一般人が新型コロナの検査やワクチン接種できるのはいつ? 【3】ワクチン接種は「紙ベース」で対応遅れる可能性大 |
【1】に関しては、あまり心配していません。2021年2月末現在、日系航空会社(ANAやJALなど)から、トラベルパスに関する発表はまだありません。ただ、世界標準となると、導入される可能性は大いにあると見ています。
むしろ問題は【2】【3】です。
まず、【2】について。日本国内でのワクチン接種が予定よりどんどん遅れています。しかも、一般人は一番最後。2021年の夏ごろ?秋ごろ? 時期は未定といっても過言でなく。先進国の中でも、既に遅れている事態は、正直呆れっぱなし。
しかも、最低2回接種のところ、1回にしようという意見も。もし1回だけだと、世界標準でない=トラベルパスで認められない可能性が出てきます。海外に一切行く予定がない人はそれで良くても、海外旅行を考えている人にとっては死活問題。2回目を有料で接種できればまだよい、ワクチンそのものが全世界的に不足していて国内に余分に入ってこない可能性もあるわけで。一般人にはどうしようもなく(その辺は海外旅行を販売する旅行会社が動きそうではありますけれども)
【3】も、他の先進国に比べて、日本が遅れている点。紙での作業は、確実に遅れます。
【まとめ】
IATAの「トラベルパス」について、現状をまとめました。今後もう使い方などが大きく変わることはないと思われます。トラベルパスが有効だと、入国後の隔離が免除されるなどのメリットがあると言われています。海外を旅行するハードルがグッと下がりそう。
とにかく日本人にとっては、国の動きが、今は最も心配。特に、ワクチン接種の進み具合も。これができないことには、ないも始まりませんから。
また海外を自由に行き来できる日が来ることを祈りつつ・・・