日本の「ワクチンパスポート」とは? 詳細と入手経緯 【海外旅行】

新型コロナウイルスによる感染症の全世界的な拡大で、実質「海外旅行に行けない」状況が続く中、よく聞かれるようになってきた「ワクチンパスポート」(ワクチン接種証明)について。

海外旅行に必須のパスポートと合わせ、このワクチンパスポートも必携の時代が来るのか、日本ではどのくらい進んでいるのかなどをまとめて紹介。実際に申請して入手した経緯なども追記しました。 ※2021年8月25日現在、最新情報は逐一チェックを!

【Contents】

1. 「ワクチンパスポート」の基礎知識

まず、「ワクチンパスポート」(ワクチン接種証明)って、いったいなに?

【回答】
新型コロナウイルスのワクチン接種を済ませた人に対して発行される公的な証明書

国境をまたぐ移動に関連し、世界の各国・地域(一部)がすでに導入または導入予定の、このワクチンパスポート。証明書は、それぞれの国・地域が発行し、記載内容として「氏名」「生年月日」「発行国」「識別番号」のほか、「接種ワクチンの種類と回数」「PCR検査の結果証明」「感染歴と日付」なども。

日本でも「2021年7月26日」から交付開始。日本語と英語の二か国語表記です。

「ワクチンパスポート」の主な目的は、以下の通り。あくまで義務ではないので、あしからず。

■ 海外への渡航。空港やホテルなどでの提示
■ 国内における観光地での提示。ホテルや飲食店、観光スポットなど ※現在未定

■ 出入国手続きの簡素化、行動制限の緩和など

2. 「ワクチンパスポート」誰がもらえる?

「ワクチンパスポート」は、日本では、どういった人がもらえるのでしょうか?

その答えは、「日本国内でワクチンを接種済みの人」です。

以下、厚生労働省のホームページより抜粋。

(1)予防接種法に基づく新型コロナウイルス感染症のワクチンの接種(医療従事者等の先行・優先接種、職域接種、通常接種(市町村の発行した接種券を使用しての接種)等)を受けたこと。
(2)我が国から海外へ渡航する際、接種証明書を所持していることにより、相手国による防疫措置の緩和が受けられるといった理由から、本証明書を必要とすること。

対象外となるケースもあるので注意。

・海外渡航時の利用を目的としない方(当分の間)。
・国外等で接種を受けた方(我が国の予防接種法に基づかない接種を受けた方)。

基本的に、日本国内で、ファイザーまたはモデルナなどのワクチンを「2回」接種した人が対象。1回だけでも交付の申請は可能であるものの、渡航先で2回接種していないと有効でないケースがあり得るため、2回接種済みを推奨しています。最近、日本国内でのアストラゼネガのワクチン接種も始まり、これも認められると考えられます。

あと、申請書に「渡航先の記載義務」がありますが、渡航目的の欄はありませんので、業務渡航以外に、帰省や旅行などでも申請が可能です。

3. 「ワクチンパスポート」どこでもらえる?無料?

そして、「ワクチンパスポート」交付の流れ。これは実際に、8月半ばに自分が申請した時の流れが、以下です。

【1】住民票がある日本全国の自治体(市町村)が、交付申請先
【2】旅券番号などを記入した「交付申請書」などを提出 郵送対応のみの自治体も多い
【3】自治体で確認後、随時交付(郵送だと1週間程度)
【4】1回の申請で原則1枚のみ。再発行可

このうち【2】の提出した書類は以下。

・記入済み交付申請書 ※申請書は申請先の自治体ホームページからダウンロード、印刷
・有効期限内の「パスポート」コピー
・(運転免許証など)「本人確認書類」のコピー
・接種済シールが貼られた「接種券」のコピー
・「返信用封筒」(切手貼付) ※郵送申請の場合

この「ワクチンパスポート」の交付は「無料」です。ただ、郵送の場合、送付時と返信用封筒分、最低でも「84円切手×2=168円」分がかかります。自分の自治体は「郵送のみ」だったので、完全に無料ではなかったです。

ちなみに、申請してから、どのくらいで届いたかというと、たった5日。
自治体によって「差」がありそうです。

1日目 ポスト投函→2日目 市役所到着、確認→5日目 自宅ポスト到着(普通郵便)

4. 「ワクチンパスポート」は紙?デジタル?

「ワクチンパスポート」は、当初は「紙」での交付予定。

将来的に、QRコード付きや、スマートフォンのアプリに表示するなどの「デジタル」での交付も進めているとのこと。

「ワクチンパスポート」が有効な国・地域は?

日本の「ワクチンパスポート」が有効な国・地域は30以上と報道されたものの、2021年7月時点ではわずか7ヶ国・地域。その後増え続け、今後も増えると見込まれます。以下でご確認ください。

外務省 | 海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧

【まとめ】気になるハワイの動きなども

コロナ後の海外渡航は、「パスポート」「ビザ」「ワクチンパスポート」がしばらくの間は続くでしょう。ただ、ワクチンパスポートを持っているだけで、どこの国・地域も行き来自由できるというわけではありません。

■ 「ワクチンパスポート」が有効か、国や地域によって基準異なる→事前確認要
■ ワクチン接種で新型コロナ感染が100%防げるわけではない→感染対策継続
■ コロナの感染拡大で突然「ルール」が変わる可能性あり→隔離義務やPCR検査結果の提出など追加も

「ワクチンパスポート」しかり、ワクチンの接種有無で、出入国が円滑に進むのは間違いありません。海外渡航を希望であれば、できる限り早くワクチンを接種するに越したことはないでしょう。以下に、ハワイなども動きも追記しました。

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例えば、アメリカ・ハワイ州は、2021年7月8日以降、米国内で各種ワクチン接種済みだと、同州独自のシステム「Safe Travels」にワクチンカードをアップロードすれば、出発前PCR検査や10日間隔離義務などが不要です。ファイザーまたはモデルナの場合は2回目の接種翌日、ジョンソンエンドジョンソンは1回目の接種翌日をそれぞれ1日目として15日目から適用。日本を含む海外から到着は対象外。日本からだと、ハワイ州指定機関でのPCR検査と陰性証明書(紙)の提出も必要です。

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【参考】
厚生労働量:海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書について
厚生労働省:新型コロナワクチン接種証明書発行手続 第1回自治体向け説明会 資料
経団連:ワクチン接種記録(ワクチンパスポート)の早期活用を求める



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