中国国際航空(エアチャイナ)のビジネスクラス、エコノミーとどれだけ違う?
※記事内広告が含まれる場合があります
中国のフラッグシップエアライン、中国国際航空(エアチャイナ)
この「中国のエアライン」というだけで、
なんとなく”敷居が高い”イメージがどこか出来上がっているのも、
ある意味、本当。
しかし、エアチャイナの航空券は安い、本当に安い。
意を決して初めてエアチャイナに乗った、2017年3月。
大阪=北京=重慶/成都=大阪、諸税込トータル2万円強!
まぁ・・・いろいろありましたけど(苦笑)
結果的にコスパはよかったです、はい。
(参考)中国国際航空 公式サイトでトータル2万円! 機内食とサービス(大阪-北京)
そのエアチャイナ、「ビジネスクラス」になるとどうなるのか。
2018年2月、大阪=北京=シンガポールと、ビジネスクラスに搭乗しました。
【目次】
1. 関空で保安検査の「ファストレーン」が利用できる
2. 大阪-北京の使用機材は「エアバスA321」
3. A321のビジネスクラスの座席はかなり旧型
4. ビジネスクラスの機内食はレベルが高い
5. エアチャイナはお茶が美味、さすが本場!
6. シートに、エコノミークラスにない「電源」がある
7. 降機時はビジネスクラス専用バス!
【結論】コスパ良しのビジネスクラス
1. 関空で保安検査の「ファストレーン」が利用できる
関空でのチェックインは、ビジネスクラスのカウンター。
中華系エアライン、ここが第1関門ですから。
そして、関空の保安検査場で「優先レーン」(ファストレーン)が利用可。
実はこの時、人生初めて利用しました。
ビジネスクラスなので「航空会社ラウンジ」にも入室できます。
南ウイングなので、スターアライアンスなのに指定ラウンジは「JALサクララウンジ」。
朝の出発ラッシュ時間帯につき、ラウンジ内はもう大混雑で。
ちなみに、北ウイングまで頑張って行けば、ANAラウンジも利用可。
関空のJAL国際線「サクララウンジ」(2015年リニューアル)
2. 大阪-北京の使用機材は「エアバスA321」
【2019年11月追記】 現在は「エアバスA330」で運航されています
さて、大阪=北京、午前出発の便は小さめの機材「エアバスA321」です。
機体の薄汚れ感といい、いかにも中国というデザインがなんとも・・・
ビジネスクラスなので「優先搭乗」がもちろんできます。
しかし、そこはルールなど守らない中国人搭乗客、
優先搭乗なのにゲート前に殺到し、日本人スタッフではさばき切れず。
通路が1本しかない機内では、案の定、
座席上にある棚スペースの大争奪戦が繰り広げられておりました。
いやはや。
戦う気も勝てる自信もないので、最後のほうにそそくさと搭乗です。
3. A321のビジネスクラスの座席はかなり旧型
エアチャイナ、A321のビジネスクラスのシートがこちら。
いかにも中国! という重厚感はあるものの、
もはや時代遅れの旧タイプ。
でも、シートのくたびれ感はなくふかふか、
座り心地は悪くなかったです。
4. ビジネスクラスの機内食はレベルが高い
搭乗が最後のほうになってしまったため、
「ウェルカムドリンク」は慌ただしく提供。
オレンジジュース、緑茶、水の3択、
シャンパンなどはなかったような。
客室乗務員に「はい、早く取って!」とトレーを突き出され、
もう直感で緑茶を。
味はたぶん、ペットボトル(苦笑)
搭乗時のあの大騒ぎの割に、定刻で出発するあたり、
さすが中国。
大阪から北京は3時間のフライトなので「機内食」は1回。
「和食」「洋食」の2択でした。
あれっ、中華料理は・・・と思いつつ、大阪発なので、
和食をチョイス。
見た目はなんとも美味しそうですが、
本当に美味しかったんですよ、この機内食。
エコノミーと違ってちゃんと「陶器」で提供されるのと、
メインは酢豚のような味付け。
上の、少しずつ味わえる和惣菜、これが出汁から本格的で。
お箸で食べられるのも良かったです。もちろん完食!
5. エアチャイナはお茶が美味、さすが本場!
食後のお茶。これも素晴らしかった。雑誌やネットいろいろな媒体で、このお茶については書きました。
これは「龍井茶」という、中国を代表する高級緑茶。
茶葉が入ったまま提供されるのが、中国では一般的です。
その他、ジャスミン茶やプーアル茶などもあって、
合計4フライトであれこれ飲み比べをした結果、
この龍井茶が抜群に美味しかったです。
ホント機内で中国茶ばかり飲んでいたフライト・・・
エコノミーでは当然ながら提供されないので、
ビジネスクラスの特権です。またぜひ飲みたい。
6. シートに、エコノミークラスにない「電源」がある
エコノミーと違う点がもう1つ、「シートごとに電源がある」こと。
USBポートもありました。
使用機材が古めなので懸念していたものの、
あってよかった。
今の時代、シート電源の有無はけっこう死活問題。
エコノミーはないですから・・・
機内では使わなかったけれど、スリッパも。
けっこうしっかりとした作りだったので、
持ち帰って滞在先のホテルで使いました。
7. 降機時はビジネスクラス専用バス!
北京に到着するとなんと徒歩降機。
しかし北京は飛行機をパシャパシャ撮れる環境ではなく、
とにかく早く入国審査に向かわないと、
またしても「大混雑」という大変な目に遭います。
ビジネスクラスから先に降機、そして、
「ターミナルまでのビジネスクラス専用バス」が用意されていました。
これもビジネスクラスでうれしかったサービス。
次に乗り継ぐ便まで時間はあるものの、
あのエコノミークラスの搭乗客と一緒はもう勘弁!
【結論】コスパ良しのビジネスクラス
エコノミーよりビジネスが良いというのは当たり前の話。
しかし、エアチャイナの場合、なんと・・・・・
「エコノミーよりビジネスのほうが安い」
という摩訶不思議な現象が、時として起こります。
今回の運賃、大阪経由シンガポール往復9万円足らず。
これがエコノミーだとなんと11万円でした。
大阪から北京の往復もエコノミーで8万円だったので、
なんだかもうわけがわかりません。
ただ1つ言えること。
日本発着北京経由シンガポールのビジネスクラスは、
けっこう安く、北京=シンガポールの使用機材が、
最新鋭の「787」でシートも新しいことを思うと、
かなりお買い得。
ANAのマイルとプレミアムポイント(PP)もなんと「125%加算」です。
(PPの400ポイントまで加算!)
北京経由、というのが「鬼門」ではあるものの、
また乗っても良いかな、あの中国茶のためならまた乗りたいぐらいです。