LCC「エアアジア」の違い 新型コロナや返金、今後どうなる?

LCC「エアアジア・ジャパン」が破産手続きを開始、事実上、会社が消滅しました。

その前に、新型コロナの影響で就航路線の運休が続き、日本からの撤退が発表され、さらに路線廃止と破産手続きといった流れである一方、エアアジアの便を予約していた方々からの「欠航した分のお金が戻ってこない」という声がネット上で挙がっています。

エアアジアと言えば、日本以上に、東南アジアなどで多くの路線があり、日本からもマレーシアやタイ、さらにハワイなどへ安く行けるイメージが強くありました。エアアジア・ジャパンとしては、実質2度目の撤退。初代エアアジア・ジャパンはバニラエアとなり、さらに今、Peachと合併しました。

ひとくちに「エアアジア」といっても、本家エアアジアとそのグループ会社では、実は違う会社。その辺、飛行機を乗りこなしていないと、けっこうわかりづらいんじゃないかと思います。

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【Contents】

1. エアアジアは”グループ会社”で窓口が違う

エアアジアは、マレーシアのLCC(格安航空会社)です。有名なトニー・フェルナンデス氏が設立した会社。

ただ、エアアジアは、拠点空港によって、グループ会社に分かれていて、経営も運航もほぼ別。以下、()は航空会社コードと拠点空港です。

【マレーシア】
エアアジア(AK、クアラルンプール国際空港)
エアアジアX(D7、同上)

【タイ】
タイ・エアアジア(FD、バンコク・ドンムアン空港)
タイ・エアアジアX(XJ、同上)

【インドネシア】
インドネシア・エアアジア(QZ、ジャカルタ・スカルノ・ハッタ国際空港)
インドネシア・エアアジアX(XT、デンパサール・ングラ・ライ国際空港)

【フィリピン】
エアアジア・フィリピン(Z2、マニラ・ニノイ・アキノ国際空港)

【インド】
エアアジア・インディア(I5、ベンガルール・ケンペゴウダ国際空港)

最もわかりやすい違いは、コクピット下の「国旗」です。それぞれの拠点の国旗があります。エアアジア・ジャパンでは日の丸でした。

あと、エアアジア「X」は、エアアジアの中でも中長距離路線を運航する会社です。

2. エアアジア・ジャパンは破産して返金困難

エアアジア・ジャパン(2代目)は2014年、中部国際空港(セントレア)を拠点に、運航を開始。国内線と国際線で発着便を運航したものの、2020年11月17日に自己破産を申請しました。

ANAが関わった初代エアアジア・ジャパンとは、まったくの別会社。

このエアアジア・ジャパン、2万人以上への返金がまだ行われていないとのこと。航空会社が経営破たんではなく自己破産する、しかも、援助する会社がなく消滅する場合、支払ったのに欠航して乗ってもいない分が、現金できちんと返金されるかというとかなり難しい、おそらく無理です。

まして海外しかもLCC。マレーシアのエアアジア本体も現在かなりの資金難で、エアアジア・ジャパンへの支援を打ち切り。まったく期待はできません。

わずかな望みとしては、報道で出ていた楽天などの「株主に支援を求める」とのこと。また、エアアジアのグループ会社などで使える「クレジット」(ポイント)での返金はありえるかも。ただ、海外旅行が自由にできない現状、そのクレジットで戻されても、というのが日本在住者の本音でしょう。

エアアジア利用のツアーを旅行会社で購入していた場合は、話は別。旅行会社に問題がなければ、このコロナで旅行キャンセル、全額払い戻しされて、実際のところ”実害”はないはずです。

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3. 大阪-ホノルル線は「エアアジアX」

今回の破産手続き開始は、あくまで「エアアジア・ジャパン」という会社の話。日本からマレーシア、タイ、バリ、そしてホノルルなどへの路線は、別のエアアジアのグループ会社が運航する便です。

そのため、返金の手続きもそれぞれの会社次第、となります。返金がスムーズに行われるか、それとも滞ってしまうかも、その会社次第。

大阪-ホノルルを運航していた、エアアジアのハワイ便は「エアアジアX」です。現在は運休中で、運航再開のメドは立っていません。

現在、マレーシアのクアラルンプール高等裁判所に債務再編の申請書を提出中で、裁判所の認可が下りない限り、現金での払い戻しやクレジットアカウントの交換、旅程変更もできません。つまり、今はどう動いてもなにもならない(2020年12月現在)

4. コロナの影響で欠航、返金方法は?

会社が存続する限り、返金申請はとにかく粘り強く、あの手この手で諦めずに行うしかありません。

新型コロナウイルス感染症(Covid-19)によるリクエストに関してのご案内(エアアジア)

エアアジアの公式サイトを見ると、現金での返金について載っていません。現金で返金する気は一切ない(できない)と考えられます。「予約日時の変更」「キャンセルしてクレジット(有効期限あり)で戻す」の2択です。

ただ、こういう事態でも、まずは「どうしても現金での返金を」と問い合わせること。ダメ元でも、少なくとも何度かは。

あと、ツイッターやYahoo!リアルタイム検索などで「エアアジア 返金」で調べると”生の声”が、かなり出てきます。周りに同じような境遇に方々がいなければ、ネットを駆使して状況を把握する、情報収集するのも、とても大事です。

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クレカ払いだと、支払い停止できる可能性あり

もし、クレジットカードで、エアアジアの航空券を決済していて、分割払いやリボ払いなどで支払いが終わっていない場合。

割賦販売法における「支払停止の抗弁権」が使えるかもしれません。クレジット会社への代金支払いを拒む、購入者の権利です。事情が事情だけに、クレジット会社へぜひご相談を。ただし「翌月一括払い」は対象外です。

【まとめ】 先行き不透明、チケット買うのは危険

今、エアアジアのチケットを現金で、新規で買うのは、いくら安くてもおすすめしません。

残念ながら。他のLCCだけでなく大手航空会社であっても、極論「その会社が大丈夫か」をきちんと調べたうえで、買うべき。

海外では、大手航空会社であっても、便の欠航が「コロナが理由」だと、現金で返金されなかった、自社のポイントでしか戻してくれなかった、搭乗便の変更しか受け付けてくれなかった・・・ということが実際に起こっている。

エアアジア・ジャパンは消滅しても、他のエアアジアはまだ残って運航を続けています。ただ、それらも絶対残るかと聞かれると、100%だと言い切れず。

しかも、信じがたいことに、エアアジア、いまだにセール情報が流れてきたり、来年の連休分の航空券などを販売していたりしている。自己破産したのはエアアジア・ジャパンだけなので、関係ないと言えば関係ないのだけれど。

少なくとも、ジャパンだろうがそうでなかろうが、日本での「エアアジア」のイメージは、かなり悪くなってしまったのも事実。2度の撤退しかも今回は返金もしっかりできていないとなると、コロナが収束しても運航再開はすんなりできないのではと考えています。

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