新型コロナ 海外渡航「PCR」検査 陰性証明書や安いところは? 【体験レポ】
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海外渡航で今、必須ともいえるのが、出発前の「PCR検査」です。
一部の国・地域では、日本政府が発行した新型コロナウイルスワクチン接種証明(ワクチンパスポート)があれば、陰性証明書が不要であることも増えてはいるものの、まだまだ必要な場合が多々あります。特に、日本からの渡航が多いアメリカ本土や中国などでは必須。
この海外渡航向けのPCR検査、検査費用は「ピンキリ」であり、どのぐらいが相場なのかもわかりづらい。しかも、国内向けの安価なPCR検査では陰性証明書を発行してくれないことも多いのが実情。とはいえ、1回に4万円、5万円も出さなくても良いです。
2021年9月、アメリカ西海岸に渡航した際、海外渡航向けのPCR検査を受け、陰性証明書を発行してもらい、実際にアメリカに入国した体験談を交えて紹介します。
【Contents】
1. 海外渡航向け「PCR」は国内用とは違う
まず、最近増えている、街中で見かける「1回2000円」などの看板を掲げるPCR検査。これらは、海外渡航向けではありません。
海外渡航向けでは、少なくとも「日本語と英語が併記されている陰性証明書」が、世界どの国・地域も必要。さらに、中国やハワイ州、アラブ首長国連邦などは、それぞれの国・地域指定の書式フォーマットに記載した証明書でないと、入国が認められません。
英文証明書を発行してもらうには、それだけで安くても5000円ほどします。正直、高い。ただ、病院で診断書を書いてもらう時も5000円ほどするので、このぐらいの価格が妥当なのでしょうか。でも、紙たった1枚で本当に高い。
2. PCR検査費用はピンキリ
そして、気になる海外渡航向けのPCR検査、そのかかる費用について。渡航前、かなり調べました。
安くて1万円ちょっと、高くて5万円超でした。日本では保険適用外であり、自由診療なので、検査費はクリニックが自由に決められるのです。
一例をあげると、安いところは、オンライン診療で唾液採取、郵送して陰性証明書をデータで送付。高いところは、病院や空港併設クリニックなど。最も便利な空港でPCR検査を受けると、市場価格よりやや高め。成田空港で3万円超、関西空港だと4万円超します。
ただ、誰もがよく知る病院だと信頼できるし、あまりに安いところだと万が一、書類に不備などあって入国できなければ大変です。初めてだと、安くとも「2~3万円」あたりで検査を受けるのが適切かと思います。
3. 渡航先で最適なのが最優先
検査にかかる費用よりも大事なのが、「渡航先で無事に入国できること」です。この書類に不備があって入国できなければ、どうしようもない。
どの国・地域でもまず、陰性証明書に記載されるべき「項目」がもれなく載せてくれるか、しっかり調べましょう。書式がその国・地域指定か、紙もしくはデータでもOKなのか、出発●時間以内のものが有効なのか、など。
例えば、アメリカ本土の場合、以下の項目が必要でした。書式は自由で、紙とデータどちらでも可。ご参考まで。
■ 氏名
■ 生年月日
■ 検査方法(渡航先指定。アメリカ本土はPCR検査または抗原検査)
■ 検体採取日時(出発3日以内)
■ 検体判定日時(同上)
■ 判定(negative)
■ 医療機関名、医師名
■ パスポート番号 ※なくても生年月日あればOK
4. 唾液採取か来院か
新型コロナの検査には、自宅などでオンライン診療を受けながら唾液を採取して送付する方法と、病院などに来院して検査を受ける方法があります。調べると、それぞれ「メリット」「デメリット」があるなと思いました。
■ オンライン検査(唾液採取)
・検査費用が安い
・病院などへわざわざ足を運ばなくてもよくてラク
・出発まで時間に余裕がある人向け
・出発間際だとオンライン診療の予約が取りづらい
・ネット環境が必要、デジタル慣れしていないと厳しい
・陰性証明書はメール送付。自分で印刷しなければいけない
・検体郵送に失敗するリスク(郵便遅延など。速達や書留を推奨)
■ 来院して検査
・オンライン検査よりも高い
・出発までに時間の余裕がない時向け
・陰性証明書を即日発行してくれる(追加料金が必要)
・陰性証明書を「紙」で手渡しの安心感
・唾液採取だけでなく、鼻腔をぬぐう検査も対応
・中国やハワイ州などは来院限定
5. 実体験!海外渡航前のPCR検査
今回の海外渡航のために受けたPCR検査、その時の流れを時系列で紹介します。
■ 出発20日ほど前
PCR検査、ネットで申し込み。クレジットカード払い。
検査費は、9,900円+書類代3,300円「税込13,200円」(日英併記証明書代込み)
申込先は、ANA公式サイト。
信頼性と、実際に「入国できた」との声を聞き。→ ■
■ 出発15日前
検査キットが郵送で届く。
オンライン診療日時を、即ネット予約。
■ 出発3日前
「Zoom」でオンライン診療しながら、唾液採取。
画面越しのスタッフさん、とても丁寧でした。
その後、検体をすぐ梱包し、(少しでも早くと)中央郵便局へ。
窓口で、貼ってあった切手に「速達代」を追加して出す。
■ 出発2日前
夕方、検体到着のメール連絡。
夜、「陰性」のメール連絡。
その1時間ほど後、陰性証明書がPDFでメール送付。
自宅のプリンタで印刷(予備含め3枚)
■ 出発日(成田空港)
航空会社のカウンターで陰性証明書の確認。
搭乗ゲートの前で、もう一度確認。
結局、陰性証明書の確認は、成田空港のみ。
アメリカ入国時や滞在中、提示求められず。
★まとめ★
PCR検査、調べれば調べるほど「ピンキリ」です。会社持ちであればどこでもよいでしょうけれど自己負担となるとこの数万円の差はかなり痛い。家族など複数人だとなおさら。だから、けっこうに必死に調べました。
アメリカ本土の入国は、他の国・地域よりあまり厳格でないです。PCR検査の陰性証明書も書式自由、紙・データどちらでもよく、出発●時間以内ではなく3日以内と緩く、入国審査では一切聞かれず。そんな噂をずっと前から耳にしつつ、できる限り安く受けられるところを探した結果、相場よりかなり安く、事なきを得ました。
オンライン診療やサポート体制も問題なくスムーズだったので、次の海外渡航でも必要なら、ここが安ければまた利用します。